セキュリティ対策
端末にデータの保存機能を持たせなければ、紛失や盗難による情報漏えいのリスクを下げられます。企業にとってシンクライアント化を進める最も大きな理由の1つです。外回りの多い業種、強固なセキュリティを求める企業が、特に重視する特性です。
運用管理コスト削減
OSやアプリケーションのイメージを集中管理できるため、デスクトップを配布したり、削除したりするのが簡単です。利用部門からのクライアント配布要請にスピーディに対応できます。
長期の安定利用
シンクライアントは、PCの代わりに「シンクライアント端末」を利用するのが一般的です。HDDなどの可動パーツが少ないため、その分、故障する確率も低く、長期にわたって利用できます。ハードウェアの老朽化がソフトウェアの継続利用に支障をきたすことがありません。
節電効果
シンクライアント端末は消費電力が小さいのが特徴です。特に、VDI方式はサーバーの消費電力を考慮しても、一般的なデスクトップPCよりも節電できます。東日本大震災以降、電気料金の値上げが相次いでいますが、VDIは電気代の抑制策となりえます。
災害対策・事業継続
台風や地震などの自然災害で交通機関が麻痺したり、感染病のパンデミックによって自宅待機が命じられたりして、オフィスに出勤できない状況でも、自宅のPCなどを使って業務をこなせます。
マルチデバイスへの対応
クライアントソフトをインストールすれば、どんなデバイスからでもデスクトップにアクセスできます。つまり、PCだけではなく様々なデバイスで業務をこなせるようになります。もちろん、iOSやAndroidなどのスマートデバイスも利用可能です。
生産性向上・ワークスタイル変革の実現
ネットワークさえ繋がれば、いつでも、どこでも安全に仕事環境にアクセスできます。社外から業務システムを利用したり、在宅勤務したり、働き方の自由度が増します。最近は、仕事と子育ての両立や、労働力の減少といった課題を解決する手段として、政府がテレワーク環境整備を推奨しています。
BYOD
私物端末を業務利用できます。企業は、端末コスト・管理コストの削減などの効果が見込めます。従業員が、PCの社外への持ち出しに苦慮することもなくなります。使い慣れた端末を持ち運んで業務をこなせるからです。ネットワンシステムズでもBYODを奨励しており、実際に、多くの社員が私物端末で業務を進めています。
長期利用
サーバーベース方式とVDI方式は、ソフトウェアが必要とするハードウェア要件が厳しくなった場合も、サーバーを拡張したり、仮想マシンのCPUやメモリーの割り当て量を増やしたりすれば対処できます。PCと違って、ソフトウェアに合わせて端末を買い替える必要はありません。